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おとがたり

 

朗読 : 長浜奈津子
​ヴァイオリン : 喜多直毅

北海道ツアー2024
坂口安吾
『桜の森の満開の下』

7月4日(木) 《札幌》

 

18:30 開場 / 19:00 開演

俊カフェ

 〒060-0063 北海道札幌市中央区南3条西7丁目4

Kaku imagination 2F 
入場料:前売り¥3,000 / 当日¥3,500 (共にワンドリンク付)
ご予約:011-211-0204(俊カフェ)

nappy_malena@yahoo.co.jp (長浜)
*件名に「おとがたり予約」、メール本文に《7/4 札幌公演》《代表者氏名》《人数》《連絡先電話番号》を必ずご記入の上、お申し込み下さい。

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7月5日(金) 《小樽

18:30 開場 / 19:00 開演

市立小樽文学館

〒047-0031 北海道小樽市色内1-9-5

Tel. 0134-32-2388

入場料:前売り¥1,500 / 当日¥2,000

ご予約・お問い合わせ 090-3339-1281(長浜)

nappy_malena@yahoo.co.jp (長浜)

*件名に「おとがたり予約」、メール本文に《7/5小樽公演》《代表者氏名》《人数》《連絡先電話番号》を必ずご記入の上、お申し込み下さい。

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7月6日(土) 《室蘭

室蘭市港の文学館【特別企画】

13開場 / 13:30開演

室蘭 港の文学館

〒051-0022 室蘭市海岸町1丁目1番9号

公演詳細のお問合せ

0143-22-1501(港の文学館)

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7月7日(日) 《函館》

 18:30 開場 / 19:00 開演

函館市民会館 小ホール

〒042-0932 函館市湯川町1-32-1

入場料:¥2,000

ご予約・お問い合わせ 090-3339-1281(長浜)

nappy_malena@yahoo.co.jp (長浜)*件名に「おとがたり予約」、メール本文に《7/7 函館公演》《代表者氏名》《人数》《連絡先電話番号》を必ずご記入の上、お申込み下さい。

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omote_おとがたり朗読公演「桜の森の満開の下」チラシ.jpg

花の下は冷めたい風が張り詰めているからだよ

桜の森は、恐ろしい。満開の桜の木の下を通ったものは皆、気が狂うという。__ 山賊の男と、怪しく美しい残酷な女との幻想的な怪奇物語。

「桜の森の満開の下」坂口安吾

花の下の冷めたさは涯のない四方からドッと押し寄せてきました。

 

彼の身体は忽たちまちその風に吹きさらされて透明になり、四方の風はゴウゴウと吹き通り、すでに風だけがはりつめているのでした。

 

彼の声のみが叫びました。彼は走りました。何という虚空でしょう。彼は泣き、祈り、もがき、ただ逃げ去ろうとしていました。

 

そして、花の下をぬけだしたことが分ったとき、夢の中から我にかえった同じ気持を見出しました。

 

夢と違っていることは、本当に息も絶え絶えになっている身の苦しさでありました。

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​About This Tour

​無頼派・坂口安吾

骨太・硬派と呼ばれる、坂口安吾の筆で書き描かれた朱玉作品「桜の森の満開の下」と共に札幌・小樽・室蘭・函館を訪ねます。

2022年、坂口安吾の傑作『夜長姫と耳男』を、北国の小樽市文学館と札幌の俊カフェで上演しました。残酷で美しい夜長姫と、鬼となり一心不乱に仕事に打ち込む、耳男。物語の初めから最後まで、熱の途絶えることのなく、衝撃的で静かな最後の場面を皆様と共に迎えました。

 

2024年は、山賊の男と、妖しく美しい残酷な女の幻想的な怪奇物語。坂口安吾の傑作短編小説『桜の森の満開の下』を上演致します。

 

坂口安吾、必聴の幻想小説

「桜の森の満開の下」

~あらすじ~

 

桜の森は、恐ろしい。満開の桜の木の下を通ったものは皆、気が狂うという。鈴鹿峠には山賊が棲み、山のすべてを我が物としていた。ある日、山賊はいつものように都からの旅人を襲って、身ぐるみ剥がして殺し、美しい女を家に連れ帰り、女房にした。わがままで冷酷な女。「美」という魔術。やがて都へ戻ると、女は男に命じて切り落とした都の人々の首で、遊び耽る。都の暮らしに馴染めない男はやがて、懐かしい山へ帰りたいと考えた。はらはらと舞いあふれる桜の花びら、夢にまでみた桜の森の満開の下、男の孤独が深まってゆき、やがて…。

 

1947(昭和22)年5月15日初出

About
​Us

おとがたり 
​朗読とヴァイオリンの世界

女優・長浜奈津子とヴァイオリン奏者・喜多直毅による朗読ユニット。首都圏を中心に意欲的に活動を行なっている。

これまで市川市文学ミュージアム『永井荷風展 ~荷風の見つめた女性たち~』や船橋市の文化事業、都内ライブハウス等で公演を行なっている。

近年はオリジナルの台本と音楽による石川啄木作品や太宰治『人間失格』の朗読公演の上演など、ユニークな活動が注目を集めている。

物語の持つファンタジーを声や楽器の音を通して空間にありありと描き出すために、即興的に互いの間・抑揚・言葉に反応しながら進行するパフォーマンスは臨場感にあふれ、聴く人はまるで物語の中に居合わせるかのような印象を抱く。

来場者はもとより、文学研究者からも高い評価を得ている。

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長浜奈津子

桐朋学園演劇科卒業後、劇団俳優座へ。

女優・朗読家。2016年より「市川荷風忌」朗読出演。ヴァイオリニスト喜多直毅氏との朗読ユニット“おとがたり”でも『濹東綺譚』他、荷風作品を多数上演。六本木ストライプハウス「朗読空間~ひとり語り」では泉鏡花『高野聖』他、坂口安吾『桜の森の満開の下』『夜長姫と耳男』他、朗読公演を重ねている。村岡花子訳『赤毛のアン』朗読配信や、朗読教室の主宰など、幅広い朗読活動をする。 “女優の語り” で登場人物たちに命を吹き込み、物語る。

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国立音楽大学卒業後、英国にて作編曲を、アルゼンチンにてタンゴ奏法を学ぶ。

現在は即興演奏やオリジナル楽曲を中心とした演奏活動を行っている。

タンゴに即興演奏や現代音楽の要素を取り入れた“喜多直毅クアルテット”の音楽は、そのオリジナリティと精神性において高く評価されている。

他に黒田京子、齋藤徹との演奏や邦楽・韓国伝統音楽奏者・現代舞踏家との共演も数多い。

欧州での演奏も頻繁に行う。

我が国に於いて最も先鋭的な活動を行うヴァイオリニストの一人である。

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